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衣類の通販はどこまで使えるのか

 15年くらい前に初めて通販で服を買ってから、去年あたりまで、服は主に通販で手に入れていた。失敗は少なくなかったけれども、通販を使うようになる前、特に学生時代には、つねに服の不足に悩まされ、ボロボロになって穴が開くまで同じ服を着ていた。通販は、私の生活をずいぶん改善してくれたと言うことができる。

 アメリカには、普通の衣類ばかりではなく、オーダーメイドのスーツの通販まである。何年か前には、これを何回か使ってみたこともある。オーダーメイドのスーツの通販については、次に挙げる2つが代表的なサイトである。

Custom Men's Suits | Indochino

Black Lapel

 送料を除けば、いずれのサイトでも、スーツ一着の値段は日本の量販店とほぼ同じである。ただ、自分で――しかも、インチで!――採寸しなければならないことを考慮するなら、それなりのリスクがある。おそらく、自分の身体にフィットしたスーツを手に入れるには、何度か注文しながらサイズを微調整するプロセスが不可欠であり、この意味では、オーダーメイドのスーツの通販は割高であるかも知れない。

年齢を重ねるとサイズが合わないことに悩まされるようになる

 しかし、最近は、通販を使うことはあまり多くない。サイズが身体に合わなくなってきたのである。

 SMLなどに区分された衣類のサイズは、当然のことながら、つねに同じであるわけではない。私が通販で購入する服は、昔はLサイズのものが普通であったが、数年前からMサイズが中心になった。体重が減ったからである。しかし、最近は、Mでも大きくなり、次第にSを選ぶことが多くなるとともに、購入した服が体に合わないことが多くなった。私の体型が変わったせいなのか、それとも、日本人の標準的な体型が変化し、これとともにSMLの各サイズに対応する服の大きさが変わったからなのか、私にはよくわからない。

 私の親族の1人が、それなりに高齢になってから、「店に行っても、新しい服で身体に合うものがない」と愚痴をこぼしていたことを思い出した。ある程度以上年齢を重ねると、その時点での日本人の標準的な体型と自分の身体とのへだたりが大きくなり、既製の服が身体に合わなくなってくるのかもしれない。

服と靴はできるかぎり店で買うようにしている

 この親族の場合、下着の類まで身体に合わなくなっていたようであるが、私は、まだそこまで追い詰められてはいない。それでも、仕事用のスーツについては、量販店と通販を使うのをやめ、百貨店でのイージーオーダーに変えた。注文のたびに採寸してもらい、その時点での体型に合わせて微調整してもらっているから、身体に合わないものを買う危険はない。これは、以前、次の記事に書いたとおりである。


服装に気を遣うと、行動や姿勢が改善される 〈体験的雑談〉 : AD HOC MORALIST

身体に合わない服を着ると行動や姿勢に悪影響を与える 昨日は、スーツを着て出勤した。私は、夏の暑い時期を除けば、講義や会議があるときにはスーツを着ることにしている。だから、スーツを着ること自体は、普通である。しかし、昨日のスーツには、小さな問題があった。サ

 スーツ以外の衣類についても、できるかぎり店に足を運び、試着してサイズや色を自分で確認し、かつ、店員に確認してもらうことにしている。量販店ではない、普通の店で衣類を購入するためにわざわざ街に出かけて行くのは面倒であるし、いくらか割高になる可能性はある。ただ、身体に決定的に合わない服を買ってしまう危険は回避することができる。

 私の予想に間違いがなければ、今後、年齢とともに、通販で買う服に「ハズレ」が多くなり、店に足を運んで試着を繰り返すことに時間や体力を費やさなければならなくなるはずである。そのためにも、今のうちに、できるかぎりたくさんの店を回り、店で服を買う経験――私には不足している――を重ねることが絶対に必要であると考えている。