Oatmeal

 オートミールは健康食なのに、スーパーで買ってきたものを表示どおりに水やミルクで煮て、ハチミツや砂糖やジャムをかけて食べると、どうしても「あの」独特のにおいが気になって食欲が失せるという人は多いと思う。

 「あれを朝食の定番にしているイギリス人の気が知れない」とか「さすが世界で一番食事のまずい国で生まれただけのことはある」とか言いたくなるかも知れない。 

 しかし、オートミールの「あの」においは、実は、特に強いにおいではないから、パッケージに書かれたとおりに食べるのをやめれば消えてしまう。

 コロッケやハンバーグに入れたり、固めて焼いてみたり(=つまり、グラノーラ) 、複雑な方法はいろいろあるが、ここでは、もっとも単純な方法、一工程だけの方法を書く。

 すなわち、

 

 多めの水で表示どおりに煮たあと、
カップスープのもとを入れて混ぜる

 というのがその方法である。

 「あの」においは消えて、歯ごたえのあるおいしいお粥になる。

 つまり、甘くしないで食べるということである。 

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 もともと、オートミールはお粥(ポリッジ)として食べるものなのだから、カップスープで味付けしても不都合なことなど何もない。

 シリアルと同じように甘くしなければという強迫観念など捨ててしまえばよいのである。

 慣れてきたら、スープの種類に合わせて具材を刻んで追加して味を工夫してもかまわないが、とりあえずカップスープのもとを入れて混ぜるだけで、オートミールの「好感度」は劇的に 向上するはずである。 

 なお、カロリーの点でも食感の点でも一番無難なスープはオニオンコンソメである。

 もともと、オートミールを加熱することで「とろみ」が出るから、ポタージュやコーンクリームだと、「とろみ」がつきすぎる可能性がある。

 水が不足していると、スープを投入しても溶けてくれない可能性もある。 

 それから、中華スープや卵スープなどのフリーズドライ製品は、そのままオートミールに投入しても十分に溶けない。あらかじめ お湯に溶いてからオートミールと混ぜることをすすめる。